2019年5月時点「プログラマのためのGoogleCloudPlatform入門」の古くなっていた箇所について補足
コンテナを利用した運用を学習する目的で、「プログラマのためのGoogleCloudPlatform入門」を読み、GKE(Google Kubernetes Engine)を使ってみました。
目次
この本で学べたこと
第4章の「コンテナ実行環境でマイクロサービスアーキテクチャを体験しよう」の部分を学習し、下記の点について学ぶことができました。
- dockerの概要と基本的な使い方
- GKEの概要と基本的な使い方
- GKEでのアプリケーション公開と、ローリングアップデートを利用したサービスを止めない更新
本の内容が古くなっていた点
紙の書籍であることの宿命で、一部項目の設定箇所などが変わっていました。
設定箇所がわかりにくいものもあったので、これから学習する人向けに、変更点を残しておこうと思います。
※2019年5月31日時点での内容です。GCPの今後の更新により、変更される可能性があります。
クラスタの作成
「GCPコンソール-->コンピューティング-->Container Engine-->コンテナクラスタ-->クラスタを作成」 と書いてありましたが、 「Kubernetes Engine-->クラスタ」 からクラスタを作成することができます。
Cloud Datastoreの有効化方法
Cloud Datastoreの有効化はクラスタ作成時にしかできないようです。本書のサンプルアプリではCloud Datastoreを有効にする必要があるので、下記の箇所から有効化します。
「Kubernetes クラスタの作成」画面で「その他設定項目」をクリックするとメニューが現れます。
「各APIにアクセス権を設定」を選ぶと「Cloud Datastore」のアクセス設定が現れます。
設定内容を保存し、クラスタを作成します。
Cloud Datastoreへのアクセス権限のあるクラスタを作成することができました。
まとめ
「dockerの基礎」から、「GKEを使ったアプリケーションの公開」、「ローリングアップデートを利用したサービスを止めない更新」を体験することができました。
また、ローリングアップデートを通して、マイクロサービス化することのメリットも感じることができました。
紙の書籍の宿命で、一部内容が古くなってしまっている部分もありましたが、概念の学習だけでなく、コンテナを利用したサービス運用を体験できる良い本でした。